1998年09月07日 週刊 アエラ 014 01633文字

話題の薬が続々上陸 インターネットで個人輸入

 輸入代行業者のホームページには世界の「秘薬」が百花繚乱の様相。
 この中から第二、第三のバイアグラが現れるのだろうか。
  
 都内の会社員Aさん(36)が外国の医薬品に興味を持ったのは、米国で暮らした七年ほど前に出合った下痢止め薬がきっかけだった。
 そのあまりの効き目に驚き、帰国してからも国内では認可されていない医薬品を、インターネットなどで個人輸入しては、いろいろと試している。今、一番気に入っているのはニュージーランドから取り寄せている育毛剤だという。
 だが、Aさん自身はFDA(米食品医薬品局)が認可した医薬品であっても絶対に安全だとは信じていない。入手した薬については、英語の服用法や注意書きを何度も読んで確認する。特に飲み薬は、一、二度試してみることはあっても、常用はしない。
 「効く薬には副作用はつきもの」
 というのが基本姿勢だ。
  
 ○バイアグラのライバル
 一年前からは「海外優良医薬品愛好会」というサイトを設け、使用体験談や薬品の注意書きの日本語訳、輸入代行業者のランキングなどを紹介している。
 「優れた商品が国境を越えるのは必然的。たとえ規制しても、ネット上の個人輸入はもう後戻りできない。むしろ、リスクを知ったうえで自己責任で使うという教育、情報提供をきちんとすべきだ」
 とAさんは話す。
 国内で未許可の医薬品であっても、個人使用が目的の場合、本人、あるいは代行業者を通じて一定量を輸入することは問題ない。そもそもこの規定は、外国で処方されていた薬を日本でも使いたいといったケースを想定していたようだが、深刻な悩みの末、あるいは好奇心で話題の薬を試してみようという人が多いのが現実だ。
 インターネットをのぞけば、バイアグラはもちろん、そのライバルといわれ、メキシコでしか販売されていない男性不能治療薬バソマックスや、飲む育毛剤として話題のプロペシア、ミノキシジル配合のヒット育毛剤、減量薬として欧州で認可されているゼニカル、抗うつ剤のプロザックといった医薬品が代行業者のページに並ぶ。
 ほかにもダイエット、老化防止、強壮などを謳った健康食品や合法ドラッグのたぐいなど、まさに百花繚乱の様相である。
 こうした状況に厚生省では警戒感を強めている。薬事法では、国内未承認薬の名称、効能、効果に関する広告を禁じており、監視指導課では、バイアグラブームが過熱したこの六月、各都道府県に対しインターネット上の輸入代行業者の広告に対し監視、指導を強めるよう指示したほか、問題ある業者に対して警告書を送っている。
 昨年、心肺に重大な障害を起こす危険性が判明し米国で販売が中止された食欲抑制剤フェンフルラミンや、この夏に麻薬及び向精神薬取締法による麻薬に指定された2C-Bを含んだ商品もネットを通じた個人輸入で出回っていた。
  
 ○徐々にトラブルも
 輸入代行業「海外通販顧客センター」では、インターネットでの広告はしていない。口コミ中心に約十年間、あらゆる商品を手掛けてきたが、最近では医薬品、健康食品の依頼が多いという。
 「バイアグラ騒ぎは特別ですが、がん、肝炎、関節炎、老人性痴呆症など、深刻なケースで医師のアドバイスなどを受けて依頼してくる人も少なくない」
 と徳力滋代表はいう。同社では、強い副作用が報告されている医薬品については、依頼があっても自主規制で断っているともいう。
 国民生活センターによればインターネットにおける個人輸入代行をめぐる相談は、昨年と今年で計五件。代金を振り込んだ後、業者と連絡が取れなくなったというバイアグラ関連の相談も一件あった。今のところ、数は少ないが今後増える可能性があるとみている。
 「副作用などの被害にあった場合、交渉相手は外国となり困難が予想されるだけに、慎重に」
 と注意を促している。

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