朝日新聞 1999年02月20日 朝刊
バイアグラ、目に副作用? 名大教授ら指摘 【名古屋】

 性的不能(インポテンス)の治療薬として、早ければ今月中にも国内で製造・発売される「バイアグラ」(成分名「クエン酸シルデナフィル」)が、目の網膜に影響し、「まぶしい」「(物が)青く見える」などの副作用を引き起こす可能性があることが分かった。昨年四月からバイアグラを販売している米国では、すでに多数の例が報告されている。さらに、長く飲み続けると、目の網膜に障害が起きる危険もあるとされ、名古屋大医学部の三宅養三教授(眼科・網膜疾患)ら眼科の専門家は医師の指示を守るよう呼びかけるとともに、国内での対応に乗り出した。
 三宅教授は昨年夏、英国で開かれたバイアグラの目に対する影響を研究する審査会にアドバイザーとして日本からただ一人招かれ、目に対する副作用について討論、その際に米国の事例が報告された。
 臨床治験の結果、服用した二・五%にこうした症状が見られたが、いずれも一過性で、症状が表れて二、三時間で元に戻るという。
 バイアグラを服用すると血管に作用し、ホスホジエステラーゼ(PDE)という酵素の働きを妨げる。PDEは、ペニスの中で血流を増やして勃起(ぼっき)状態を保つ物質を抑える。この働きをバイアグラが妨げる仕組みになっている。
 ところが、PDEの一種が目の網膜にあり、目に光が当たると化学的に反応して脳に情報を伝えている。三宅教授によると、この働きをバイアグラが妨げるため、まぶしく感じたり、青く見えたり、見えにくかったりという症状が起きる可能性があるという。
 三宅教授は「米国でも目の障害まではまだ報告されていないが、何十年も飲み続けたり、むちゃな飲み方をしたりする人の目に、何らかの障害が起きる可能性は否定できない。医者の指示を守り、飲み過ぎないことが大切」と話している。
 さらに、バイアグラの新薬承認に際し、中央薬事審議会(厚相の諮問機関)新医薬品特別部会委員の宮永嘉隆・東京女子医科大教授(眼科・眼薬理)は、網膜にあるメラニン色素にバイアグラが大量に取り込まれ、長く蓄積される点を指摘。特に網膜に持病などのある人がバイアグラを飲み続けた場合、数年後に網膜に異常の起きる危険が高いという。
 欧米のデータは白人を対象にしている。日本人などの有色人種はメラニン色素がより多く、網膜に沈着する量も多いとされる。
 宮永教授は「将来的に考えて、網膜に弱みのある人は服用しない方がいい。一年ぐらい使って異変を感じたら、すぐに眼底検査を受けるべきだ。バイアグラの『使用上の注意』に詳細を書くよう指示したので、処方する医師もそれを隅々まで読んでほしい」。
 両教授の指摘する問題は現在、ほとんどの眼科医に知られていない。メーカーのファイザー製薬は、今月末にも米国から専門家を呼び、三宅教授らと日本での対応を話し合う予定だ。

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