朝日新聞 2007年05月25日 朝刊
(患者を生きる:356)糖尿病 性生活:4 注射の効果、6年で薄れる

 長野県の会社経営、川岸義造さん(72)=仮名=は00年3月、長野赤十字病院(長野市)の天野俊康医師を訪ね、ずっと悩んでいた勃起(ぼっき)不全(ED)の原因が糖尿病にあることを知った。だが、副作用の関係で治療にバイアグラを使うことはできなかった。
 「バイアグラを使うことはできません。でも、ほかにも治療法はあります」
 天野さんに説明され、川岸さんは、陰茎の海綿体に血液を流れ込ませる薬剤を注射して勃起を促す「陰茎海綿体注射」を受けることにした。
 ただし、糖尿病が進んで陰茎の血管機能が壊されてしまっていると、この方法では効果は望めない。
 薬剤を注射して数分。通常なら効果が表れてもいいはずだが、陰茎はピクリともしなかった。
 「やっぱりだめか」
 あきらめかけたおよそ1時間後、川岸さんの陰茎に久しぶりの硬さがよみがえった。
 勃起がすべてではないと頭ではわかっていても、うれしかった。「古い言い方かもしれませんが、男の自信を取り戻したように感じました」
 その後しばらく、この方法を川岸さんは続けた。ただ、たまった血液の逆流を防ぐため、陰茎の根元に付けるリングには、どうしてもなじめないでいた。
 6年ほどして、川岸さんは再び勃起力の低下に悩むようになった。糖尿病が進行し、注射の効果が薄れたのだ。
 再び相談した天野さんに勧められたのは、陰茎プロステーシスと呼ばれるシリコーンの「支柱」を陰茎内に埋め込む手術だった。
 天野さんの紹介で、川岸さんは東京都大田区の東邦大学医療センター大森病院の永尾光一・准教授(泌尿器科学)を訪ねた。
 永尾さんも、川岸さんの前向きな気持ちに応えたいと考えたが、問題があった。普段の血糖値の指標であるヘモグロビンA1cの値が8%前後と高いことだった。このままでは、手術しても傷がすぐ化膿(かのう)してしまう恐れがあった。
 陰茎プロステーシスの手術は保険がきかず、患者の自己負担は70万円から場合によっては100万円を超える。解決できるはずのリスクを抱えたまま、ゴーサインを出すわけにはいかなかった。
 「まず血糖値を下げる必要があります」。永尾さんは川岸さんに告げた。

バイアグラの通販はこちらからどうぞ!
↓   ↓   ↓


バイアグラ100mg


バイアグラと同一成分のジェネリック「カマグラゴールド」のご購入はこちらから